マネジメント研修は必要か？有効な研修の条件は？

Ⅰ　その「マネジメント研修」、効果がありますか？

マネジメント研修は、多くの企業で実施されています。目的はリーダーシップスキルの向上や組織の効率性を高めるためです。しかし、「本当に効果があるのか？」という疑問を持つ人も少なくありません。研修を受けても、持続的な効果が見られないケース。むしろ逆効果になってしまうケースもあるのです。この記事では、現在実施行われているマネジメント研修の実態を探ります。そしてどのような「マネジメント研修」が本当に有効なのかを詳しく考察します。

Ⅱ　マネジメントの定義とその効果

1　マネジメントの定義とは

マネジメントは、組織やプロジェクトが目標を達成するための計画。組織化。指導。調整を行うプロセスを指します。これには、リソースの管理や、メンバーのモチベーションを維持し、最大限のパフォーマンスを引き出すことが含まれます。

2　マネジメントの本来の効果

効果的なマネジメントが機能している組織は以下の効果が得られます。明確な目標達成。効率的なリソース利用。そして高い社員満足度の実現です。ジョン・ホプキンス大学の研究では以下のことが判明しています。

優れたマネジメントを持つ組織は、25％の生産性向上が見られる。

3　マネジメントが機能していない組織はどうなるか

一方で、マネジメントが機能していない組織では、以下のような問題が発生します。

• 目標が曖昧で、組織全体が混乱状態に陥る
• 社員のモチベーションが低下し、離職率が高くなる
• プロジェクトが期限内に完了せず、コストが膨らむ

4　マネジメントが機能せず破綻した組織・企業の実例

具体的な例として、Enron（エンロン）が挙げられます。このエネルギー企業はかつて米国で最大級の企業の一つでした。が、マネジメントの失敗により、2001年に破綻しました。Enronの崩壊は、非効率なリーダーシップと内部統制の欠如が原因とされています。

また、日本の山一證券も同様に、1997年に経営破綻しました。このケースではトップマネジメントが組織内の問題を放置していたことが致命的でした。適切な意思決定が行われなかれていれば、破綻は防げたでしょう。

Ⅱ　現在行われている「マネジメント研修」でいいのか？

1　リーダーシップ開発プログラム

❶効果

リーダーとしての意思決定力や人材管理能力が向上します。

❷デメリット

実務での応用が難しいことが多く、研修後に効果が持続しないことがあります。

2　チームビルディング研修

❶効果

チームの結束力が高まり、コミュニケーションが円滑になります。

❷デメリット

一時的な効果に留まり、日常業務に戻ると元の状態に戻ってしまうことが多いです。

3　効果の上がるマネジメント研修の条件

効果的なマネジメント研修には、以下の条件が必要です。

1. 個々の価値観やモチベーションに基づいた内容
2. 実践的で現場での応用が可能なスキルを提供
3. 研修後のフォローアップや継続的なサポート

4　ヒューマンパワー研究所の「SARC研修」は条件に合致しているか

1　個々の価値観やモチベーションに基づいた内容

❶SARCの基本

SARCの根本は

一人一人の多様な価値観を2軸で分析する。それは「性格的な明朗さ（外向的か内向的か）」。「仕事・生き方へのアグレッシブさ（改革志向か現状維持しこうか）」である。この2軸が交差する4象限でプロットされる場所が、その人の価値観の本質である。

ということを分析する「人間理解」の理論です。

❷4象限別に共通する価値観、それに適したコミュニケーションを明確化

個々の多様な価値観全てに個別対応すること。コミュニケーションをとることは不可能です。

しかしSARCの理論では、相手がどの象限に入るかが判ります。（この象限を「モチベーション・スタイル」と呼んでいます）。それによってかなり高い確度で相手にぴったりのコミュニケーションがとれます。つまりマネジメントができるということです。

たとえば『価値ある目標を達成すること』を重視していると推測できたとします。その場合は『チームとして最も重要な課題』を任せるのです。れば、彼は寝食を忘れて取り組むでしょう。

しかし同じテーマを違うタイプに与えると失敗します。『絶対に間違えず安全に仕事を終える』ことを重視している人に同じテーマを与えたとします。すると彼は必ずプレッシャーで潰れてしまうでしょう。彼には『今の実力に少しだけ＋αした目標』を与えるのがベストなのです。

このようにSARC理論を身に着ければ、相手の価値観に合わせたアプローチ法、内容でコミュニケーションが取れるので、目標設定、叱る・ほめる、与える仕事、モチベーション上昇、などを効果的に実践できるのです。

2　実践的で現場での応用が可能なスキルを提供

SARCは非常に実戦的なコミュニケーション理論、マネジメント理論です。理由は以下の2つです。

❶相手がSARCの4象限のどれに該当するか、は言動から分かる

SARCの4象限のどれに該当するか、ということその人の言動の癖は連動しています。これは統計的に証明されたものです。

たとえば、『絶対に間違えず安全に仕事を終える』はデスクの上がいつも整頓されていて、会議の時も姿勢を崩すことはありません。また遅刻も絶対にしません。日々の行動の中からこのような言動が目立つようであれば、彼は『絶対に間違えず安全に仕事を終える』だと分かります。

逆に机の上は乱雑で会議の発言もすぐに脱線して自分のプライベートなことをしゃべる。椅子にも浅く座ったり、肘をついて手に顎を載せる、などラフな態度の人がいるとしましょう。彼はほぼ確実に『誰も挑戦したことのない夢のような目標に対してやる気が出るアイデアマン』です

❷相手の言動から「コミュニケーション・スタイル」が判る

SARCを学べばこのように、相手の「価値観」を何かのアンケートなどを取らなくても言動から推測できるのです。

ヒューマンパワー研究所の開催している「SARC研修」、あるいはSARCを「やる気を上げること」に特化して用いる「やる気勘セリング」で、これらのスキルは身に着けることができます。

またSRACは「全てのコミュニケーション」の現場で活用が可能です。従ってマネジメント力向上、コミュニケーション力向上だけではなく、チームビルディング、目標設定などの社内のことだけではなく、高い成約率が実現する営業力、夫婦・親子間のコミュニケーションの改善、などにも活用できます。

3　研修後のフォローアップや継続的なサポート

SARCを研修として実施した場合のフォローは、1か月後のフォロー研修が通常行われているものです。しかしそれ以外にも、AIを活用したWeb上のSARCカウンセリングや、メール、LINEなどによる相談回線も設けています。

このように上記の条件にヒューマンパワー研究所の「SARC研修」はまさに合致する研修の一つです。この研修は、個人の価値観から生まれるモチベーションを核に、マネジメントを行うため、実際の業務においても高い効果を発揮します。詳細は、ヒューマンパワー研究所の公式サイトで確認できます。

以上のようにヒューマンパワー研究所の「SARC研修」は有効なマネジメント研修の条件を全て、高いレベルでクリアしてい。

Ⅲ　マネジメント研修は内容と質が規定レベル以上なら効果あり

1　内容と質による

マネジメント研修は効果があるのか？ 答えは「研修の質と内容次第」です。一般的な研修では、理論的な知識を学ぶだけで終わりがちですが、本当に効果を上げるためには、個々のニーズに合わせた研修が必要です。「SARC研修」のように、個人の価値観を重視したアプローチが、効果的なマネジメントを実現する鍵となるでしょう。

2　あなた、御社のマネジメントスキルを向上させるためには

企業がマネジメント研修を導入する際には、従来の一方的な講義形式だけでなく、個々のニーズに応じたカスタマイズ研修を検討してください。また、研修後のフォローアップをしっかりと行い、現場での実践をサポートする仕組みを整えることが重要です。

今すぐ、ヒューマンパワー研究所の「SARC研修」をご相談ください。公式サイトで詳細をご覧いただけます。

このように、効果的なマネジメント研修を選ぶことで、組織のパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。今こそ、次のステップに進む時です。そのために私たちヒューマンパワー研究所はSARCという汎用的理論を用いて、あなたまたは御社のマネジメントを中心にした課題や悩みの解決をお手伝いします。どのようなことでも結構ですから、ぜひこちらからご相談ください。

また「SARC」の詳細や、そのベースとなるモチベーションの考え方は、公式サイトのこちらに掲載していますから、ぜひご覧ください。