「教え方」は研修において内容以上に重要なことです。


「教育学」の最大の欠点は、研修での「教え方」を軽視していること

企業の多くの教育・研修担当者の方や、教職についている方は大きな間違いを冒している場合がほとんどです。その人たちは「教える内容」のことは一生懸命考えています。しかし実は研修効果を上げるには「教え方」の方が重要なのです。

しかし世の中には「教え方研修」はほぼ皆無です。

「教え方を教える」で検索をしても1件しか出て来ません。

私たちの中でも何人かは大学で教職課程の単位をとっていますが、その課程には1つも「教え方」の授業はありませんでした。(その代わりに「何も教えないまま」教育実習にぶち込むだけです。これじゃあ、新兵に何の訓練もしないで前線に送り、戦場での身の守り方を知らないままバタバタと戦死させてしまう某国のやり方とまるで同じです)

私たちの問題解決型研修に高い評価をいただけているのは、学習心理学に根差して練り込んだカリキュラムと、参加者の「気づき」を誘発する講師のインストラクション技術の徹底訓練にあります。

ここではその研修能力の一端をご紹介します。

オンリーワンの「インストラクション研修」

研修効果は、受講生の緊張とリラックスが最適なバランスで保たれている時に最も高くなります。

他社では受講できない研修メソッド

私たちのソリューションセミナー、問題解決型セミナーの特長はもう1つあります。

それは「研修」の進め方です。詳しくは次の「研修メソッドの一部」でご紹介します。

要は参加者に最も効率的に、知識、技術、情報、ノウハウを取得してもらう。この目的達成のために、内容と伝え方を究極まで突き詰めたのが、私たちの実施する研修です。

これは「学習心理」を基本に、

  • 研修会場のリラックスした空気の作り方
  • 講師の見せ方、話し方
  • 集中力の維持のさせ方、緩和のさせ方
  • 内容が最もよく理解できるカリキュラム構成

    などを綿密に組み合わせたものです。

これは簡単なようで習得する、研修のスクリプトに落とすのはハードルが高いものです。
このインストラクション・スキルを私たちはマニュアル化しています。
しかし1番重要なのは、スキルが講師のキャラクターと違和感なく使われること。
ですから新しく講師になる人間には、リハーサルをさせ指導役がチェックします。そして問題点を2人で確認し、リハーサルを繰り返してやっと本番OKとなります。一種の「一子相伝」です。

私たちの研修は「受けて楽しい・良く分かる・なぜか身に付く」とよく評価されます。それはこれだけの研鑽を積んだメンバーだからこそ実施できるのです。

超・企業秘密!「研修での教え方」メソッドの一部

参加者の不安の5段階を研修の冒頭で払拭する
  1. 講師に対して「お前はどこから来た何者だ?我々の方がこのビジネスには詳しいんだぞ」という否定的疑問
  2. どのレベルの人間が何のために集められたのか。懲罰か?成績が悪い人間か?
  3. メンバーを誰も知らない孤独感
  4. 何を勉強させられるのか不安
  5. 分からなかったら恥
講師に注意を向けさせる時

「静かにしろ」は奴隷に対する威圧。参加者はますます委縮するか反発するかのどちらか。
「静かにする」以外の行為を指示する。(例:お口を閉じて→ペンを置いて→おへそをこちらに向けましょう)

研修に飽きる頭、身体が疲れる

60分に1回の休憩は必須。都度簡単なストレッチを入れる。

分かりやすい研修内容

研修の内容に論理的一貫性を持たせる
「このポイントは3つです」と最初に告げる
研修の単元と単元は言葉のブリッジでつなげる

研修会場に肯定的な雰囲気を作る

発言には拍手を必ずする。講師は受講者の発言が間違っていても、一旦は受け止める。
意見を席順に聞いた場合は全てをホワイトボードに書く。その上で主旨に合うものを、説明の例として○をつける。

私たちの「研修メソッド」は多分他社では絶対に教えられません。

大人も子供も本当は研修が大好きです。嫌いだと言っているのは、研修の場に息がつまること、教え方が単調で飽きるからです
研修カリキュラムに「気づき」のトラップを入れる

これは企業秘密です(笑)。
知りたい方はぜひご連絡ください。ただ敢えてペーパーにはしていない(というよりはできない)ので、実際のカリキュラムをご用意いただいての演習になります。

研修向けの自分の「キャラクター」を作る

見るからに厳しそうな人が研修をすると、参加者は緊張したままなので研修効果が下がります。
逆に、やさしそうな人が研修をすると参加者は研修への集中力が落ちますので、これも研修効果は下がります。

ではどうすればいいのか、というと、ベストは「緊張7:柔和3」で自分のキャラクターを作ることです。

そのためには、まず自分のキャラクターを知って、それを研修時にはどのようにチューニングすればいいのかを知ることです。たとえば厳しそうに見える人は、研修の中で、ふっと参加者が笑えるような話を入れたり、通常よりも参加者の体調に気をつけている姿を見せるようにします。

すると参加者は「意外にこの人やさしい」と思って、好意度が上がります。好意度が上がると研修効果も上がります。

これは実は日常のマネージャーとしての振舞い方にも通じる話です。

ですから自分のキャラクターを生かしながら、好意を持たれるようにチューニングする、と言うことまでできれば、その研修は(あなたのマネジメントは)完璧になります。

ではどうすればいいのか、ということも企業秘密です。というよりも、これこそペーパーにはできず、ご本人と面談して、立ち姿、話し方、表情などを確認して最終形を決め、個々にチューニングするしかありません。
ですので、これも身に付けたい方はご相談ください。