私たちのビジョンは「教育で人に力を。」です

「人材」とは何か?

私たちの考える「人材」はスーパーマンではない。現実の中で自分の能力を生かして、少しでも世界を生命の不安のない、互いの権利を尊重する場所にできる人間のことである

私たちの考える「人材」

「VISION」でも述べたのでご理解いただけたと思います。私たちが目指している「教育」のゴール、その具体化としての「研修」のゴールは、

世界には整合と矛盾があり、その軋みの中で争いが起こっているというメカニズムに「気づき」、自ら得た「知識・技術・情報」を駆使して、地球上の全ての人間が生命の不安なく、また誰の生命も脅かさない世界へと革新させていく力を与えること

https://human-power.info/vision

のできるヒトを育成することです。

このような力を得ている人間を「人材」と私たちは呼びたいと思います。

文部科学省、一般の企業様の考える「人材」

しかし、一般の「研修会社」「教育コンサルティング」は

知識や情報を一方的に「与える」のではなく、自ら学び、考え、行動できること

が「人材」の定義であり、そういう人間を育てることが「教育の目的」です。文部科学省はもう少し踏み込んで公式サイトには以下のように述べています。

社会の加速度的な変化の中でも、社会的・職業的に自立した人間として、伝統や文化に立脚し、高い志と意欲を持って、蓄積された知識を礎としながら、膨大な情報から何が重要かを主体的に判断し、自ら問いを立ててその解決を目指し、他者と協働しながら新たな価値を生み出していくことが求められる。学校の場においては、子供たち一人一人の可能性を伸ばし、新しい時代に求められる資質・能力を確実に育成していくことや、そのために求められる学校の在り方を不断に探究する文化を形成していくことが、より一層重要になる。

文部科学省「2030年の社会と子供たちの未来」 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1364310.htm

このように「自ら学び、行動する」に「他者と協働しながら新たな価値を生み出していくこと」が加わっています。その意味で文部科学省は少しだけ将来を見ているように思います。

単なる「自ら学べる人間づくり」は「過去」の「教育」「研修」の目的です。

なぜならそれは既にAIで代替できるからです。

文部科学省も自立し、他社と協働しながら新たな価値を生み出す人間を作ることを教育の目的にしている。

AI時代でも必要とされる「人材」とは?

AIの導入によって、ほとんどの単純作業はなくなる。しかし真の創造性、問題解決力、自主性を持っている人間が仕事を失うことはない

週刊誌をにぎわす「なくなる仕事」

そしてそこに最近ではAIで代替できない仕事、という要素が入って来ました。

昨今では頻繁に、雑誌などで「5年後に無くなる仕事」が挙げられています。その上で「なくならない仕事はこれだ!」と失職しないために身に付けるべきスキルが喧伝されています。

そしてそこでも言われていることは、やはり

AIやロボット技術の発達により、単純作業はなくなる

と言うことです。しかし以下の能力を持っている人材はAIにとって代わられないとされています。

  • 変化に柔軟に対応できる創造性
  • 複雑な課題を解決できる問題解決能力
  • 自ら学び続ける自主性

「AIに奪われない仕事」はウソばかり。本当に必要な「人材」とは?

しかし、そうでしょうか。「AIに奪われない仕事」と言われていても、

  • 「変化に柔軟に対応できる創造性」は「創造性」を他の知識、技術などの組み合わせだとすればAIの独壇場です。
  • 「複雑な課題を解決できる問題解決能力」もAIに条件を与え方策を比較させれば答えが出ます。
  • 「自ら学び続ける自主性」はむしろAIがインターネット空間にあるすべて(古いものから最新のものまで)の知見を条件に合わせて集めてくれるのですから、人間の「学び」の速度がかなうわけがありません。

などは結局AIに奪われてしまうでしょう。

つまり「ほぼ全ての仕事はAIが代替できる」のが、5年後の社会なのです。その時、毎月給料を払う必要がある。モチベーションを上げなければいけない。研修やOJTで知識・技術を与えなければ「使えない」。このような人間をわざわざ雇う会社があるでしょうか。

雑誌で「生き残る」と言われている仕事も創造性、問題解決力、自主性がなければAIに取って代わられる

AIに奪われない人間になるには、プロンプトが書ける、真の創造力を持つ、「志」を持つことだが、最後のものが1番重要だ

AIに奪われない3つの仕事

ではAIが席巻する時代に、残る「人間しかできないこと」とは何なのでしょうか。この答えは非常に難しいですが、以下の3つは確実に挙げられるように思います。

  • 皮肉な話ですが「AIへの指示(プロンプト)を的確に書けること」でしょう。
  • また「世の中にまだ存在しないものを創造すること」はAIにはできません。しかしこれは神に近い能力を持った本当の「天才」にしかできないことです。
  • 最後が重要な点ですが「志を持つこと」です。
    「精神主義」と思う方もいるかも知れません。しかし、AIが金銭的にメリットのある方策を出したとしても、「その方法はうちの会社ではしない」「金銭的メリットはそこまで取らなくても、世界をよくできる方策を選ぶ」というように「志」を持って仕事に取り組むことです。
    これは絶対にAIにはできません。
    そしてこれからの時代において、最も重要な「仕事の仕方」なのです。

人間にしかできない仕事とは何か?

ですから私たちが行う「組織改革」「研修」「カウンセリング」で育てるのは

世界には整合と矛盾があり、その軋みの中で争いが起こっているというメカニズムに「気づき」、自ら得た「知識・技術・情報」を駆使して、地球上の全ての人間が生命の不安なく、また誰の生命も脅かさない世界へと革新させていく力

https://human-power.info/top/vision

を持っている「人材」なのです。

「整合と矛盾の両方を対峙したまま認める」のは人間にしかできません。

矛盾の解決方法も「対峙している両者の価値観を認め調和点を探す」ことですから、人間にしか考えられません。

ましてや「地球上の全ての人間が生命の不安なく、また誰の生命も脅かさない世界」というような概念は、プロンプト化できませんから、AIには絶対答えは出せないでしょう。

私たちが育てる「人材」は「対峙している両者の価値観を認め調和点を探し出せる」人間である。

私たちの研修を受けると、直接的な効果は当然あるが、その効果によって成長して行くと、自然に「志を持ち」「対峙する者を調和させていく」人材に育つ

「志」を持っている人材だけが、社会・企業で必要になる

つまりAIによってなくなるのは「仕事」ではありません。どのような仕事でもそれを行う人間が「志」を持っていることが重要なのです。

私たちの研修やコンサルティングなどの「人材開発」ソリューションは、全てここにつながっています。

研修やカウンセリングの部分だけをご体験した方には気づかないかも知れません。しかしそこで得られた、たとえば自分の「やる気」を引きだす方法を実行してくと、自然にここへたどり着きます。

ビジョンに賛同できなくても、御社の人材開発のニーズは達成させます

もちろん、私たちのこのビジョンとステートメントを大仰だと思われても、私たちにお仕事を発注していただくことは大歓迎します。

なぜなら、私たちの「人材開発」ソリューションは、それぞれ直接的な目的を持っており、その目的は確実に達成するからです。

たとえば「やる気カウンセリング」や「SARC研修」の一次的な目的は「モチベーションを上げる」です。ですから私たちのビジョンに賛同しなくても、たとえば社員のモチベーションを上げたい、と思われたら私たちに上記の研修をご依頼いただければいいわけです。

むしろ、どうぞ「美味しいところ」だけつまみ食いしてください。

私たちにご依頼いただける企業様、組織様、個人様が増えていけば、私たちの目指すビジョンには徐々にでも実現に近づきます。ジグソーパズルのピースがいろいろな場所で少しづつ埋まって行けば、いずれは大きな絵が目の間に現れる、というような感じです。