Rタイプの人格~和、仲良し、仲間、人間関係
「Relationship」とは「人間関係」の意味です。ですから「Relationshiper」は「人間関係を重視する」という人のことです。仕事の内容や達成度よりも、チームや部の雰囲気、仲間や同僚の状態を重視するタイプです。
ですから1番モチベーションが上がる刺激は、自分の目標達成や評価が良くなることではありません。むしろ自分の所属する組織やチームのメンバーから自分が承認されていることです。そして仲間が和気あいあいとした雰囲気の中で仕事をすることです。
従って自分が目標を達成できなくても気にしません。しかし、困っているメンバーや大変そうなメンバーがいると気になり、積極的に援助します。
逆にギスギスした雰囲気や争いごとは、自分が関係なくてもとても苦手です。そのような状況にいるとモチベーションが下がり、仕事の効率も落ちます。
一方、同じ意味で組織、チームの「和」を乱す人間を嫌います。ですから組織全体の目標に全員が一体となって取り組み、達成感を得られると非常にモチベーションが上がります。
重視する価値観
平和、協調、協働、承認・受容される
Rタイプの見分け方
表情・姿勢
表情はいつも笑顔で柔らかく、態度も穏やかで優しく、接する人間を安心させます。さらに姿勢も常にリラックスしていて、会議などでも椅子に浅く座ってリラックスしています。
よく使う言葉
みんなで楽しく。平和に。気持ちよく。みんながよければ(賛成するなら)それでいい。
仕事へのこだわり
メンバー全員が穏やかに楽しく仕事ができることであり、その環境にいることです。もしも調子が悪い、モチベーションが落ちている仲間がいたら自分が積極的に助けます。
Rタイプのモチベーションを上げるポイント~仲間で頑張らせる
目標設定
Rタイプの場合、自分自身の目標には関心がないのでほとんど意味がありません。
ですからむしろチーム、部の雰囲気がどうしたらよくなるか。気になるメンバーにどう声をかけてモチベーションを上げるか、ということを相談しましょう。
そして改善案が出たら、それを実行する上での役割を決め、それを目標化しましょう。
仕事の進め方
もしも部やチームで気になることがあったら、すぐに報告してもらいましょう。そして一緒に対応を考え、実施してもらいます。それは直接、業績には影響しませんが、間接的には大きな貢献をしていると割り切った方が、Rタイプの特性も生かせ、彼・彼女との関係がスムーズになります。
叱り方
まず相手がしたことを大きく嘆きます。がっかりした、悲しかったと告げましょう。そしてメンバーも聞いたら悲しむだろうと伝え、君はそのような人ではないはずだと諭します。Rタイプは自己承認欲求が、意外に1番強いのでそこを刺激するのが最適です。
ほめ方
メンバーの役に立っている、メンバーの成長を助けていると「感謝」しましょう。ほめ方も「上から」ではなく、仲間から「感謝」するという言い方の方が、Rタイプはモチベーションはより上がります。
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