組織は生き物です。状況に合わせて変革していかなければ。

組織が腐っていたら人材は絶対に育たない

ミドル以上のマネージャーの最重要課題は「全員が活性化した風通しの良い組織づくり」です。

どの経営者様も自社をそうしたいと望んでいますが、実現できている企業様はごく一部です。

人が育たないのは誰のせい?

腐っている組織の特徴

腐敗している組織では以下のような現象が起こっています。

  • 上下、同僚間のコミュニケーションが取れていない
  • 意思決定の仕組みがブラックボックスである
  • 学閥や派閥などの私的組織が仕事や人事に影響している
  • 評価・昇格制度が明解でない。かつ恣意的である
  • 部門の権限意識が強く「根回し」の上手い社員が「仕事ができる」と言われる
  • 新しいマネジメント手法、マーケティング理論などにはまずNOという

このような組織で人々が潜在能力を発揮すること。それを自由に駆使することは絶対に不可能です。これは誰もが理解していることでしょう。

組織を腐らせるのは上部マネジメントの責任

部下の育成と活性化は中間マネージャー様の役割です。そう言う環境=「腐っていない組織」づくりは部門長様、役員様、社長様の役割です。

しかし、その仕事さえも中間マネージャー様に丸投げしている場合が非常に多いです。そのくせ、流行の外部の「社内のモラル調査」をして「お前の部署のメンバーはモラルが低いぞ」とマネージャーを叱る部門長様や社長様が依然として生き残っている、という事実もまた大きな問題です。

人材育成と組織活性化はコインの表裏

表面だけではなく本質的な組織改革をすることは私たちにとっても非常にリスキーです。

私たちの、「本業」は人材開発のための研修やカウンセリングです。しかし私たちは「お金」だけのために仕事はしていません。

ですから与件が達成できない深い原因がほかにあれば、その改革も提案します。社員様を生かす組織のあり方。築き方。トップマネジメント様の意識変革。などの「組織改革」「組織運営」も当然、守備範囲です。

いわばそれは私たちというコインの裏表です。

このような取り組みは私たちにとって非常にリスキーです。企業様の背後から適当にプランを立てるだけではないからです。私たちも前線で、時には血まみれになることも覚悟して取り組まなければ、目的は達成できません。

当然この課題は、各社の社長様を集めて研修するというようなことでは解決できません。なぜなら状況も問題点も、各企業様で全て異なるからです。さらに言えば、業種によっても全て打つ手は変わって来ます。

「組織改革」は手作りのプロジェクト対応

組織改革は全て手作りです

ですから「組織改革」「組織運営」「教育体系の改正」「人事制度と職位、給与制度の改革」などの案件は、ご相談を受け、その内容を理解した上です、「プロジェクト」の形でお手伝いさせていただいています。

と言っても、お話があってから慌てて対策を調べ始める、ということはありません。

「組織改革」「組織運営」案件はこれまでいくつも取り組まさせていただいています。その結果ノウハウやメソッドは私たちのデスクの引き出しにたくさん詰まっています。

ですから過去、上手くいった例などを組み合わせれば、企画の形はすぐに作れます。

しがらみの固まり。それが組織

しかし組織は生き物です。

先ほども書いたように「組織」というものは、

  • 過去のいきさつ(たとえば合併の結果、生まれた企業など)
  • 社内風土(創業社長のワンマン経営だったので「指示待ち」風土が蔓延している、など)
  • 現社長や実質的に経営を左右している実力派役員のマネジメント方法
  • そもそものマーケティング戦略

など、非常に多くのファクターが複雑に絡み合い、重なり合ってでき上がっているのが「組織」というものです。

ですから私たちは猫を馴らすように、慎重に「人の心の動き」を想定し計画を立てます。

それぞれの会社に歴史があるように、しがらみもあります。

組織改革をスローガンで終わらせない

「組織改革」を、3か年計画の格好いいスローガンにするのは簡単です。

しかし組織の、特に「風土」を変えるのであれば、組織を腐らせている全てを慎重に確認し、その上で必要に応じてアンタッチャブルな部分にも手を突っ込ませていただきます。

私たちが「組織改革」の案件をいただいた場合、社長様との面談をお願いするのはこのためです。

もしも「他社がしているから、格好をつけるために自社もしたいんだな」。「自分が血を流す覚悟はないな」と判断した場合は、申し訳ありませんがお断りしています。

多くの会社、コンサルの取り組みによる改革は、お題目に終わっています

逆に「アンタッチャブルな部分にも手を突っ込む」と書きましたが、それは「覚悟」の話です。それくらいの強い気持ちがなければ「組織改革」は絶対にできない、ということです。

当然、どの会社にも、触ったら血が出る、会社自体が消滅してしまうような部分はあります。ですから私たちがお手伝いさせていただく場合も、その部分は触らないように、あるいは逆に懐に飛び込んで私たちの志をご理解いただいて実施いたします。

私たちは本当に効果のある点から手を付けまs。ですから一見地味かも知れません。

組織改革は「民主主義」では実現しません

企業様のアンタッチャブルな部分に触ったら、恐らく社員様たちはは拍手喝采でしょう。3か年計画の盛り上げの花火ならそれでいいかも知れません。

しかし組織改革の策は人気投票ではありません。賛同者の数ではなく、最も効果的だと判断したところから手を付けます。

本当に組織改革をするのであれば、もっと地味で泥臭い手段の方が効果的な場合が多いのです。

ですから、もしもご相談いただいた場合は、考えられる限りの案を(プロジェクトシートなどは作ります。無料だからと言って出し惜しみは一切しません。

それらのノウハウや方策は私たちがそれこそ「血を流して」手に入れたものなので、内容がもしも他のコンサルティング・ファームに流れても、絶対に真似はできませんから大丈夫です。

ですので私たちの案は一見、非常に地味に感じるかも知れません。組織変革が得意だという大規模コンサルティング・ファームの案は横文字も並んで、非常にきれいに見えるでしょう。

しかし「きれいすぎる」と感じられた場合は、私たちにぜひご相談ください。